蔵王連峰スノーシューハイク❄️
先日、山形県蔵王の瀧山で雪上ハイキングを楽しんできました。人生で初めての体験をたくさんできた充実した旅だったので、その時の様子をこの記事でお伝えしていきます。
今回は蔵王連峰の北西端に位置する瀧山の中腹にある氷瀑までのスノーシューハイク。
山形市内からも比較的楽にアクセスできる山なので、グリーンシーズンだけではなく冬も多くの人を惹きつけている人気の高い山です。氷瀑まではほとんどきつい箇所もなく、ゆっくりのんびりと登っていけますが、冬はもちろんある程度の準備や装備は必要です。
私は生まれも育ちも雪国でですが、スノーシューを履くのは人生で初めてでした。一緒に行った友達に借りてスノーシューを履いてみましたが、思っていたよりも便利で、ふかふかの新雪の上でも快適に歩くことができました。目的地は瀧山大滝の氷瀑。往復約3時間の雪上ハイキングでしたが、想像以上に特別な体験になりました。
朝早く出発したため、まだ誰の足跡もついていない新雪が広がっていました。そのふかふかの雪の上をスノーシューで歩く感覚は、まるで雲の上を歩いているような心地よさ。ギュッ、ギュッと雪を踏みしめる音が静かな森に響き、自然と一体になったような感覚が広がります。想像以上の気持ちよさで、疲れを感じることも全くありませんでした。
初めての野生のヤドリギ
歩いている途中、ふと見上げると、木の枝に寄生した野生のヤドリギを発見しました。クリスマスの装飾や、お店で売っているヤドリギしか見たことがなかったので、珍しいものを見つけてテンションが上がりました。
青白く輝く氷瀑
目的地の瀧山大滝に到着すると、そこには息をのむような光景が広がっていました。滝が凍りつき、青白く輝く氷瀑ができています。透き通るような青さと無数の氷の層が重なっている氷瀑はとても美しく、ただただ圧倒されました。
冬の厳しい寒さが生み出す、自然の芸術作品を目の当たりにした瞬間でした。川の上流ということもあって全く濁りのない綺麗な氷瀑でした。氷瀑に近づくのは、落ちてくる危険性もあるので少し怖かったですが、水が滴っている音が聞こえたり、とても神秘的な空間でした。
氷瀑を前に楽しむコーヒータイム
氷瀑を存分に堪能した後、友達が持ってきてくれたバーナーでお湯を沸かし、みんなでコーヒーを淹れました。冷たい空気の中で飲む温かいコーヒーは、体の芯まで染みわたるように美味しく格別です。とても静かな雪山で、自然と向き合いながら飲む一杯は、普段の飲むコーヒーよりも贅沢に感じました。
下り坂を駆け降りる爽快感
帰り道はいくつかの急な下り坂も通りながら駐車場まで駆け降ります。
ふわふわの新雪の上を、みんなで一気に駆け降りました。後ろを振り返り自分たちのトレイルを見てまた感動。
スノーシューを履いたまま走るのは初めての経験でしたが、思いのほか楽しくて、まるで子どもに戻ったように笑いながら雪の中を駆け抜けました。最後までワクワクが止まらない、最高の締めくくりとなりました。
また、歩いている途中に他の観光客が雪板で新雪の上をぐんぐん滑っていくのをみて、とても気持ちよさそうで羨ましくなりました。いつか雪板を買ってこれもやってみたいです。
冬の旅行に超おすすめ!
初めてのスノーシューハイクは、ただ歩くだけでなく、自然の美しさや驚き、仲間との時間を存分に味わえる体験になりました。新雪を踏みしめる快感、野生のヤドリギとの出会い、幻想的な氷瀑、そして雪山で飲むコーヒーの温かさ——どれもが特別な思い出となりました。冬の雪山は、雪国でしか体験できない特別な空間です。雪国に住んでいる人も、そうではない人も、ぜひ一度はスノーシューハイクを体験してみてください!
Travy