人生初の海外。芸術の都・パリの旅
初めての海外旅行—パリでの思い出
大学時代、私は部活の先輩二人とともに人生初の海外旅行としてフランスの首都・パリを訪れました。フランス→スペインの2カ国を巡った旅行でしたが、今回の記事ではパリでの思い出について話していきます。
この先輩たちとは、部活の中でも特別仲が良かったわけでもなく、一緒に遊んだりすることもあまりなかったのですが、3人とも海外旅行に行きたかったことやちょうど冬休みに部活もなく予定が立てやすかったことなどから意気投合して、フランスとスペインに一緒に旅行に行くことになりました。
この旅行は、私自身初めての海外ということもあり、見るものすべてが新鮮でワクワクが止まらなかったのを今でも覚えています。特に、エッフェル塔や凱旋門の迫力には圧倒され、写真では伝わらないそのスケール感に感動しました。
先輩の一人は大学で英語を専攻していたため、英語が話せる先輩に頼りっぱなしの旅でした。空港やレストランでの注文、電車のチケット購入など、何から何までサポートしてもらい、改めて言葉の壁の大きさを実感しました。言葉が通じない不安と、コミュニケーションの難しさを痛感しつつも、異国の文化や人々と触れ合う楽しさも味わえました。
美術館と芸術への関心
世界三大美術館の一つでもあるルーブル美術館にも訪れ、有名なモナリザやその他の美術品を鑑賞しました。しかし、当時の私は芸術に対する興味が薄く、モナリザを前にしてもそれほど感動はありませんでした。むしろ、人だかりの多さや警備の厳重さのほうに驚いた記憶があります。
それでも、美術館の広大さや展示物の量には圧倒されました。次に訪れる機会があれば、事前にもっと芸術について学び、より深く楽しんでみたいと思っています。
また、ルーブル美術館の外も有名な撮影スポットとなっているので、そこで三人で何百枚も写真を撮りました。
華やかで楽しいだけではないパリでの経験
パリでは忘れられない体験がいくつもありました。寝台列車でスペインへ向かう際、駅員に「お前たちは中国人か?」と聞かれ、「日本人です」と答えると彼らが歓喜していたことが印象的でした。残念ながら一定の国に対する差別的な言動や行動を感じる場面もあり、文化や背景の違いを強く意識しました。
また、電車内で先輩のスマホが盗まれるというトラブルにも見舞われました。お酒を飲んだ後で注意力も薄くなってしまっていたため、気づいたときには盗った人が電車を降りて逃げてしまいました。日本とは違って犯罪なども多い国なので、海外旅行ではこういうことにももっと気をつけなければいけないと学びました。
さらに他の駅では、向かいのプラットフォームにいた母と子が、こちらのプラットフォームにいる日本人の老夫婦を標的にして財布を盗もうとしている場面を目撃しました。すぐにその日本人に声をかけて、老夫婦を守ることができましたが、子供を使ってスリをしようとしているのには驚きました。
そしてもう一つ。私たちがパリにいるときに、パリで射殺事件が発生し、日本にいる親がニュースを見て心配し連絡をくれました。海外では現地のニュースを見てもあまりわからないし、何が起きているか知ることが難しいなというのも感じました。
美しい景色と感動の瞬間
モンマルトルの丘から眺めた夕陽は、今でも鮮明に思い出せるほど美しく、心が洗われるような景色でした。オレンジ色に染まった空とパリの街並みを一望できるこのスポットは、まさに絶景でした。
また、そこで見たサッカーのパフォーマンスも印象的で、アクロバティックな技に魅了されました。電灯に登りながらボールを自由自在に操るようなパフォーマンスは日本では見たことがなかったので衝撃でした。パフォーマーとの交流も楽しく、旅先ならではの特別な体験でした。
ヴェルサイユ宮殿と歴史の重み
ヴェルサイユ宮殿では、その広大な庭園に圧倒されました。パリの市街地とは全然違う雰囲気、良さが感じられました。郊外にあるのでとても落ち着いた雰囲気で、ゆったりと観光することができました。金色に輝く装飾や壮麗なシャンデリア、そして鏡の回廊はまるで別世界のようで、フランスの歴史や文化の奥深さを肌で感じる貴重な体験となりました。
庭園では楽団の生演奏も行われており、タイムスリップしたかのような気分を味わえました。
まとめ
初めての海外旅行で訪れたパリは、楽しいことも大変なこともたくさんありましたが、初めての海外だったこともあり人生観がすごく変わった旅でした。美しい景色や建築物に感動し、異文化との触れ合いから多くを学ぶことができました。
トラブルやハプニングもありましたが、この旅をきっかけに、もっと世界を見てみたいという気持ちが強くなりました。これからも旅を続けながら、新しい発見を楽しんでいきたいと思います。
Travy